相続税法能力検定は、相続税に関連する書類を作成する際に役立つ資格で、経理職の方におすすめです。
この記事では、「試験の難易度」「合格率」「勉強方法」など相続税法能力検定に関することについて解説します。
目次
試験の難易度
相続税法能力検定3級の難易度は、日商簿記3級くらいと言われています。
相続税法能力検定3級の平均合格率は約70%ですが、すごく簡単な試験というわけではありません。
合格率が高い理由の一つとして、受験者のレベルが高いことが考えられます。
受験者の多くは、「実務経験がある人」「税理士を目指す人」「税理士試験で相続税法を受験せずに税理士になった人」などと言われています。
さらに、相続税法能力検定3級の受験者は数十人程度なので、少数精鋭が受験した結果、高い合格率になったと言えます。
受験者数と合格率の推移
相続税法能力検定3級の第104回から第114回の合格率は下記のとおりです。
最高合格率は78.57%、最低合格率は65.85%、平均合格率は72.16%です。
回 | 受験申込者(人) | 実受験者(人) | 合格者(人) | 合格率 |
114(2024.2.4) | 88 | 62 | 45 | 72.58% |
113(2023.10.29) | 82 | 67 | 49 | 73.13% |
111(2023.2.5) | 46 | 31 | 21 | 67.74% |
110(2022.10.30) | 74 | 57 | 41 | 71.93% |
108(2022.2.6) | 82 | 56 | 44 | 78.57% |
107(2021.10.31) | 61 | 49 | 35 | 71.43% |
105(2021.2.7) | 58 | 41 | 27 | 65.85% |
104(2020.10.25) | 71 | 57 | 42 | 73.68% |
平均合格率 | 72.16% |
検定試験日
1級 | 5月中旬、10月下旬の日曜日 |
2級、3級 | 2月上旬、10月下旬の日曜日 |
相続税法能力検定の勉強方法
ここでは、相続税法能力試験の勉強方法を解説します。
独学でも合格できる?
独学でも合格できます。
「TAC」や「資格の大原」などの有名な資格スクールは、相続税法能力検定の講座がないので、独学で勉強している人がほとんどです。
消費税法能力検定の講座がある資格スクールは「弥生カレッジCMC」などです。
学習時間
相続税法能力検定の学習時間は60時間くらいと言われています。
おすすめのテキスト
相続税法能力検定の公式テキストや参考書は、全国経理教育協会やネットスクールなどで販売されています。
おすすめはネットスクールのテキストです。
その理由は、ネットスクールには税理士試験の相続税法講座があるからです。
税理士試験は相続税法能力検定の上位資格です。
3級と2級が一冊の本にまとめられていますが、「3級の範囲」「2級の範囲」が明記されているので、3級を受験する人は「2級の範囲」を飛ばして学習することもできます。
ネットスクールのテキストは、説明が丁寧で学びやすく、練習問題もあります。
資格を取得した後でも実務で役立つテキストになっています。
相続税法能力検定は、毎年4月30日時点で施行されている法令等に基づいて実施されるので、法改正に対応している新しいテキストで学習してください。
過去問題集
相続税法能力検定の過去問題集は販売されていません。
法人税法、所得税法、消費税法の過去問題集は全国経理教育協会から販売されています。
勉強方法
- 公式テキストを読み込む。
- 公式テキストの演習問題を2回以上解く。
相続税法能力検定試験では、理論・計算ともに過去問と同じパターンの問題が頻出しています。
試験本番までに、過去問で80点以上取れるようにしておくと安心です。
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