相続税法能力検定は、相続税に関連する書類を作成する際に役立つ資格で、経理職の方におすすめです。
この記事では、「試験の難易度」「合格率」「勉強方法」など相続税法能力検定に関することについて解説します。
目次
試験の難易度
相続税法能力検定2級の難易度は、日商簿記3級と2級の間くらいと言われています。
相続税法能力検定2級の平均合格率は約40%なので、簡単な試験ではありません。
受験者の多くは、「実務経験がある人」「税理士を目指す人」「税理士試験で相続税法を受験せずに税理士になった人」などで、受験者のレベルが高いと言われています。
さらに、相続税法能力検定2級の受験者は200人程度なので、少数精鋭が受験していると言えます。
受験者数と合格率の推移
相続税法能力検定2級の第104回から第114回の合格率は下記のとおりです。
最高合格率は52.94%、最低合格率は21.05%、平均合格率は40.43%です。
回 | 受験申込者(人) | 実受験者(人) | 合格者(人) | 合格率 |
114(2024.2.4) | 217 | 156 | 55 | 35.26% |
113(2023.10.29) | 172 | 130 | 46 | 35.38% |
111(2023.2.5) | 170 | 127 | 66 | 51.97% |
110(2022.10.30) | 150 | 122 | 59 | 48.36% |
108(2022.2.6) | 143 | 102 | 54 | 52.94% |
107(2021.10.31) | 89 | 70 | 26 | 37.14% |
105(2021.2.7) | 102 | 76 | 16 | 21.05% |
104(2020.10.25) | 131 | 111 | 37 | 33.33% |
平均合格率 | 40.43% |
検定試験日
1級 | 5月中旬、10月下旬の日曜日 |
2級、3級 | 2月上旬、10月下旬の日曜日 |
相続税法能力検定の勉強方法
ここでは、相続税法能力試験の勉強方法を解説します。
独学でも合格できる?
独学でも合格できます。
「TAC」や「資格の大原」などの有名な資格スクールは、相続税法能力検定の講座がないので、独学で勉強している人がほとんどです。
相続税法能力検定の講座がある資格スクールは「弥生カレッジCMC」などです。
学習時間
相続税法能力検定の学習時間は100時間くらいと言われています。
おすすめのテキスト
相続税法能力検定の公式テキストや参考書は、全国経理教育協会やネットスクールなどで販売されています。
おすすめはネットスクールのテキストです。
その理由は、ネットスクールには税理士試験の相続税法講座があるからです。
税理士試験は相続税法能力検定の上位資格です。
3級と2級が一冊の本にまとめられていますが、「3級の範囲」「2級の範囲」が明記されているので、3級を受験する人は「2級の範囲」を飛ばして学習することもできます。
ネットスクールのテキストは、説明が丁寧で学びやすく、練習問題もあります。
資格を取得した後でも実務で役立つテキストになっています。
相続税法能力検定は、毎年4月30日時点で施行されている法令等に基づいて実施されるので、法改正に対応している新しいテキストで学習してください。
過去問題集
相続税法能力検定の過去問題集は販売されていません。
法人税法、所得税法、消費税法の過去問題集は全国経理教育協会から販売されています。
勉強方法
- 公式テキストを読み込む。
- 公式テキストの演習問題を2回以上解く。
相続税法能力検定試験では、理論・計算ともに過去問と同じパターンの問題が頻出しています。
試験本番までに、過去問で80点以上取れるようにしておくと安心です。
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