相続税法能力検定は、相続税に関連する書類を作成する際に役立つ資格で、経理職の方におすすめです。
この記事では、「試験の難易度」「合格率」「勉強方法」など相続税法能力検定に関することについて解説します。
目次
試験の難易度
相続税法能力検定1級の難易度は、日商簿記2級くらいと言われています。
平均合格率は約20%なので、簡単な試験ではありません。
令和4年10月30日に行われた第110回の試験の合格率は2.08%でした。
第109回から出題傾向が大きく変わり、難易度が上がりました。
受験者の多くは、「実務経験がある人」「税理士を目指す人」「税理士試験で相続税法を受験せずに税理士になった人」などで、受験者のレベルが高いと言われています。
さらに、相続税法能力検定1級の受験者は数十人程度なので、少数精鋭が受験していると言えます。
受験者数と合格率の推移
相続税法能力検定1級の第106回から第115回の合格率は下記のとおりです。
最高合格率は39.86%、最低合格率は2.08%、平均合格率は21.50%です。
回 | 受験申込者(人) | 実受験者(人) | 合格者(人) | 合格率 |
115(2024.5.19) | 86 | 57 | 11 | 19.30% |
113(2023.10.29) | 83 | 48 | 13 | 27.08% |
112(2023.5.21) | 82 | 58 | 19 | 32.76% |
110(2022.10.30) | 71 | 48 | 1 | 2.08% |
109(2022.5.15) | 67 | 42 | 2 | 4.76% |
107(2021.10.31) | 96 | 60 | 12 | 20.00% |
106(2021.5.16) | 54 | 33 | 13 | 39.39% |
平均合格率 | 21.50% |
検定試験日
1級 | 5月中旬、10月下旬の日曜日 |
2級、3級 | 2月上旬、10月下旬の日曜日 |
相続税法能力検定の勉強方法
ここでは、相続税法能力試験の勉強方法を解説します。
独学でも合格できる?
独学でも合格できます。
「TAC」や「資格の大原」などの有名な資格スクールは、相続税法能力検定の講座がないので、独学で勉強している人がほとんどです。
相続税法能力検定の講座がある資格スクールは「弥生カレッジCMC」などです。
学習時間
相続税法能力検定の学習時間は200時間くらいと言われています。
おすすめのテキスト
相続税法能力検定の公式テキストや参考書は、全国経理教育協会やネットスクールなどで販売されています。
おすすめはネットスクールのテキストです。
その理由は、ネットスクールには税理士試験の相続税法講座があるからです。
税理士試験は相続税法能力検定の上位資格です。
ネットスクールのテキストは説明が丁寧で学びやすく、練習問題もあります。
資格を取得した後でも実務で役立つテキストになっています。
相続税法能力検定は、毎年4月30日時点で施行されている法令等に基づいて実施されるので、法改正に対応している新しいテキストで学習してください。
過去問題集
相続税法能力検定の過去問題集は販売されていません。
法人税法、所得税法、消費税法の過去問題集は全国経理教育協会から販売されています。
勉強方法
- 公式テキストを読み込む。
- 公式テキストの演習問題を2回以上解く。
相続税法能力検定試験では、理論・計算ともに過去問と同じパターンの問題が頻出しています。
試験本番までに、過去問で80点以上取れるようにしておくと安心です。
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