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【簿記】販売手数料の仕訳・勘定科目について解説【消費税の計算方法は?】

2022年1月12日

この記事では、販売手数料の仕訳や表示区分、消費税の計算方法について解説します。

販売手数料とは

販売手数料とは、商品の販売やサービスの提供について、あらかじめ定められた契約に基づき、取引数量や取引金額などに応じて、代理店・仲介人等に支払う手数料のことをいいます。

なお、支払手数料は、販売に直接必要な費用ではないため、販売手数料と区別して「支払手数料」勘定で処理します。混同しないように注意してください。

 

損益計算書の表示区分

勘定科目(表示科目) 表示区分
販売手数料 販売費及び一般管理費

 

仕訳パターン

販売手数料1,500円を現金で支払った。

借方 金額 貸方 金額
販売手数料 1,500 現金 1,500

 

販売手数料と交際費の違い

販売手数料と交際費を区別することは難しく、判断に迷うことがあります。

販売手数料と交際費の違いは、販売に関連した「正当な対価」であるかどうかです。

販売手数料として支払う場合は、販売に関連した「正当な対価」であることを示す必要があります。
販売手数料に該当するかどうかのポイントは下記のとおりです。

  • あらかじめ定められた契約に基づいているもの
  • 提供を受けるサービスの内容が明確であり、実際にそのサービスの提供を受けていること
  • 支払金額が、提供を受けたサービスの内容に対して適切なもの

 

なお、国税庁は交際費について、下記のように明記しています。

交際費等とは、交際費、接待費、機密費その他の費用で、法人が、その得意先、仕入先その他事業に関係のある者等に対する接待、供応、慰安、贈答その他これらに類する行為のために支出するものをいいます。
出典:国税庁

消費税の取り扱い

消費税法上、販売手数料は課税仕入れに該当するため、消費税が課されます。販売手数料は軽減税率の対象ではないため、標準税率(10%)が適用されます。

消費税の計上を「税抜き方式」「税込み方式」のどちらを採用するかについては、会社の方針によります。

 

税抜き方式

<例>
販売手数料2,200円を現金で支払った。なお、当社は、消費税の処理については税抜き方式を採用している。

借方 金額 貸方 金額
販売手数料 2,000 ※1 現金 2,200
仮払消費税等 200 ※2

※1 2,200円÷1.1=2,000円
※2 2,200円÷1.1×0.1=200円

税込み方式

<例>
販売手数料2,200円を現金で支払った。なお、当社は、消費税の処理については税込み方式を採用している。

借方 金額 貸方 金額
販売手数料 2,200 現金 2,200

 

まとめ

  • 販売手数料は、損益計算書の販売費及び一般管理費に計上する。
  • 販売手数料は、販売に関連した「正当な対価」であることを示す必要がある。
  • 販売手数料は課税仕入れに該当するため、消費税が課される。

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