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簿記

【簿記】事前原価率と事後原価率の求め方と違いについて解説

2022年1月3日

原価率は、「事前原価率」と「事後原価率」があります。
簿記検定などでは、指示がない場合、原価率は「事前原価率」のことを意味します。

この記事では「事前原価率」と「事後原価率」の求め方と違いついて解説します。

 

事前原価率の求め方

事前原価率とは、仕入れた商品に対して売価を決定した時点で算定された「当初の原価率」のことをいいます。

事前原価率は、「総売上高」から「売上戻り」を差し引いたものを分母、「売上原価」を分子にして算出します。

 

事後原価率の求め方

事後原価率とは、売上値引・売上割戻しを差し引いた後の売上高に基づく「最終の原価率」のことをいいます。

事後原価率は、「総売上高」から「売上戻り」「売上値引」「売上割戻し」を差し引いたものを分母、「売上原価」を分子にして算出します。

 

事前原価率と事後原価率の違い

事前原価率と事後原価率の違いは、総売上高から「売上値引」「売上割戻」を控除するかしないかです。

  • 事前原価率は、総売上高から「売上値引」「売上割戻」を控除しない。
  • 事後原価率は、総売上高から「売上値引」「売上割戻」を控除する。

なお、仕入に関する「返品」「値引」「割戻し」は、事前原価率と事後原価率で処理に違いはありません。

 

事前原価率

売上 仕入
返品 控除する 控除する
値引・割戻し 控除しない 控除する

 

事後原価率

売上 仕入
返品 控除する 控除する
値引・割戻し 控除する 控除する

 

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