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【2023年度版】日商簿記1級は難易度が上がった?【過去の合格率と比較】

2022年1月16日

日商簿記3級と日商簿記2級は70点以上の点数を取らなければ合格できない「絶対試験」なので、簡単な試験のときは合格率が大幅に上がり、難しい試験のときは合格率が大幅に下がります。

しかし、日商簿記1級は違います。
日商簿記1級は「相対試験」と言われており、合格するための目安の点数が70点というだけで、実際には受験者の上位10%の成績を取る必要があります。

試験問題の7割以上正解できていても10点だったり、5割しか正解できていなくても18点ということがあるのが特徴です。
相対試験なので傾斜配点が行われていると考えられます。

合格率の比較 合格率は低くなった?

第164回(2023.6.11)の合格率は12.5%でした。

日商簿記1級の150回から164回の合格率は下記の通りです。
最高合格率は13.5%、最低合格率は5.9%、平均合格率は9.9%です。

 受験者数 実受験者数 合格者 合格率
164(2023.6.11) 11,468名 9,295名 1,164名 12.5%
162(2022.11.20) 12,286名 9,828名 1,027名 10.4%
161(2022.6.12) 11,002名 8,918名 902名 10.1%
159(2021.11.21) 11,389名 9,194名 935名 10.2%
158(2021.6.13) 9,310名 7,594名 746名 9.8%
157 (2021.2.28) 7,785名 6,351名 502名 7.9%
156 (2020.11.15) 10,078名 8,553名 1,158名 13.5%
153(2019.11.17) 9,481名 7,520名 735名 9.8%
152(2019.6.9) 8,438名 6,788名 575名 8.5%
150(2018.11.18) 9,852名 7,588名 680名 9.0%
平均合格率 9.9%

 

 

日商簿記1級の134回から147回の合格率は下記の通りです。
最高合格率は12.9%、最低合格率は8.8%、平均合格率は10.0%です。

受験者数 実受験者数 合格者 合格率
149(2018.6.10) 9,429名 7,501名 1,007名 13.4%
147(2017.11.19) 10,675名 8,286名 487名 5.9%
146(2017.6.11) 9,064名 7,103名 626名 8.8%
144(2016.11.20) 11,062名 8,416名 783名 9.3%
143(2016.6.12) 9,845名 7,792名 846名 10.9%
141(2015.11.15) 11,791名 9,087名 873名 9.6%
140(2015.6.14) 10,361名 8,108名 716名 8.8%
138(2014.11.16) 12,882名 9,931名 877名 8.8%
137(2014.6.8) 11,095名 8,738名 847名 9.7%
135(2013.11.17) 14,330名 11,037名 1,153名 10.4%
平均合格率 10.0%

 

 

150回から162回の平均合格率は9.9%で、135回から149回の平均合格率は10.0%なので、簿記1級の難易度は上がっていません。

 

合格するのが難しい理由

足きり制度がある
4科目のうち、1科目でも10点未満の点数だと、その時点で不合格になってしまいます。
不得意科目や未学習項目を作らずに、試験範囲を満遍なく勉強する必要があります。

試験範囲が膨大
日商簿記2級は商業簿記と工業簿記の2科目でしたが、日商簿記1級は商業簿記、会計学、工業簿記、原価計算の4科目あります。
試験範囲が膨大にもかかわらず、試験では学習範囲のごく一部しか出題されないという特徴があり、ヤマをはらずに試験に臨む必要があります。

受験生のレベルが高い
日商簿記1級の受験生のなかには、公認会計士試験の力試しに受験する人がいます。
公認会計士を目指している受験生のほとんどは高学歴です。
日商簿記1級は相対試験なので、高学歴で公認会計士を目指している人と肩を並べて勝負する必要があります。

合格率が低い
日商簿記1級の合格率は約10%です。
合格率で比較すれば難関国家試験と同じくらいの難易度です。

 

資格スクールを利用すべき?

オンライン授業を受ける男性
2級までは独学でも何とかなりますが、1級は資格スクールを利用した方がいいです。
日商簿記1級は相対試験なので、受験生の中で自分のレベルはどのくらいなのかを普段から把握することが大切です。
資格スクールを利用することで客観的に自分のレベルを把握することができます。

さらに独学よりも学習時間を短縮することができるメリットがあります。

日商簿記1級に合格するために必要な学習時間は、独学だと「約600~800時間」が目安ですが、予備校の利用だと「約350~450時間」が目安です。

独学の場合、テキストを読んでも理解できない論点があったときに誰も教えてくれる人がいないので、インターネットで調べたりテキストを何度も読み返したりするので時間がかかってしまいがちです。

私は独学で合格できなかったのでネットスクールを利用しました。
選んだ理由は値段です。

日商簿記1級のコース情報

  • 1級標準コース:本試験に向けて「無理なく学習を進めるため」の最適なコース
  • 1級速修コース:短期間で集中して学習するコース
  • 1級経験者コース:日商簿記1級再受験の方や学習経験者の方を対象にアウトプットトレーニングを中心としたコース

私は1級速修コースを受講して合格しました。
講義スケジュールは標準コースよりも詰め込まれていて大変なので、自分のライフスタイルに合っているか確認してください。

参考書はネットスクールのサイトで直接買った方が割引価格で購入できるのでお得です。

 

まとめ

近年では、日商簿記1級の合格率は10%前後で推移しており、難易度は上がっています。
受験者の中には公認会計士の力試しに受ける人もいるので難易度が高い試験と言えます。

受験者の減少に対応して合格者も減少しています。
2013年度の合格者は2,137人ですが、2022年度の合格者は1,929人です。

それだけ日商簿記1級の価値も上がっています。日商簿記1級で学んだことは、公認会計士試験や税理士試験にも役立つので諦めずに挑戦してください。

【関連項目】
日商簿記(ネット試験)の合格率
日商簿記3級のネット試験と統一試験(ペーパー試験)の合格率を比較【難易度は同じ?】
日商簿記2級のネット試験と統一試験(ペーパー試験)の合格率を比較【難易度は同じ?】

 

日商簿記(統一試験)の合格率
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