日商簿記検定でネット試験が実施されることになりました。
3級は2020年12月14日(月)から開始、2級は12月21日(月)から開始され、全国各地のテストセンターで受験することができます。
この記事ではペーパー試験との違いについて解説します。
目次
出題形式の変更
出題範囲は従来の試験と同じですが、出題形式は異なります。
ネット試験の出題形式と試験時間
2級 | 3級 | |
出題形式 | 選択式+入力式5題以内 | 選択式+入力式3題以内 |
試験時間 | 90分 | 60分 |
- 仕訳問題は選択式、金額や勘定科目を「入力」する問題が出題される。
- 仕訳問題における各設問の解答では、各勘定科目は借方と貸方ごとに1回ずつしか使用できない。
- 金額を入力するときは、カンマは入力せず数字のみを入力する。
ペーパー試験の出題形式は記述式でしたが、ネット試験は「選択式+入力式」なので注意してください。
合格発表の変更
- 試験終了後に自動採点が行われ、その場で合否の結果がわかる。
- 判定結果を記載した「スコアレポート」が配布され、合格者はスコアレポート内のQRコードから「デジタル合格証」を取得することができる。
「ネット試験の合格」と「ペーパー試験(従来の試験)の合格」は同じ価値です。従来と同じように履歴書に「日商簿記検定試験○級取得」と記載できます。
試験で使用できるもの
- 電卓(プログラム機能などがあるものは不可。日数計算、時間計算、換算、税計算の機能はOK)
- HBまたはBの黒鉛筆、シャープペン、消しゴム(ラインマーカー、色鉛筆、定規等は使用できない)
- 計算やメモに使用する用紙はテストセンターがA4サイズの白紙2枚を配布してくれる。自分で用意したノート類等は使用できない。
計算やメモに使用した用紙はテストセンターの試験委員が回収するので受験者が持ち帰ることはできません。
まとめ
- 出題形式が「記述式」から「選択式+入力式」に変更。
- 試験終了後に自動採点が行われ、その場で合否の結果がわかる。
上記は日商簿記検定のネット試験を受験するための重要なポイントの要約です。
試験を受ける前に日本商工会議所のホームページを確認して、万全な状態で試験に挑戦してください。
参考:日本商工会議所