最新版はこちら【2022年版】日商簿記3級は難易度が上がった?【過去の合格率と比較】
日商簿記3級は年間20万人以上が受験する人気資格です。
近年の日商簿記3級検定の難易度が上がったのかどうか合格率を比較します。
目次
合格率の比較 難化した?
日商簿記3級の第145回から第154回の合格率は下記の通りです。
最高合格率は56.1%、最低合格率は40.3%、平均合格率は47.6%です。
改正直後の第152回の合格率が最も高いです。改正後の平均合格率は49.1%です。
回 | 受験者数 | 実受験者数 | 合格者 | 合格率 |
154(2020.2.23) | 100,690名 | 76,896名 | 37,744名 | 49.1% |
153(2019.11.17) | 99,820名 | 80,130名 | 34,519名 | 43.1% |
152(2019.6.9) | 91,662名 | 72,435名 | 40,624名 | 56.1% |
151(2019.2.24) | 104,357名 | 80,360名 | 44,302名 | 55.1% |
150(2018.11.18) | 111,657名 | 88,774名 | 38,884名 | 43.8% |
149(2018.6.10) | 101,173名 | 79,421名 | 35,189名 | 44.3% |
148(2018.2.25) | 102,212名 | 78,243名 | 38,246名 | 48.9% |
147(2017.11.19) | 113,559名 | 88,970名 | 35,868名 | 40.3% |
146(2017.6.11) | 102,077名 | 80,227名 | 40,880名 | 50.9% |
145(2017.2.26) | 105,356名 | 80,832名 | 38,289名 | 47.4% |
日商簿記3級の第133回から第144回の合格率は下記の通りです。
最高合格率は54.1%、最低合格率は26.1%、平均合格率は41.2%です。
回 | 受験者数 | 実受験者数 | 合格者 | 合格率 |
144(2016.11.20) | 120,096名 | 94,411名 | 42,558名 | 45.1% |
143(2016.6.12) | 106,558名 | 83,915名 | 28,705名 | 34.2% |
142(2016.2.28) | 114,940名 | 89,012名 | 23,701名 | 26.6% |
141(2015.11.15) | 107,928名 | 84,708名 | 22,094名 | 26.1% |
140(2015.6.14) | 102,252名 | 79,467名 | 41,910名 | 52.7% |
139(2015.2.22) | 102,450名 | 79,460名 | 42,990名 | 54.1% |
138(2014.11.16) | 110,602名 | 86,659名 | 33,364名 | 38.5% |
137(2014.6.8) | 101,574名 | 78,726名 | 37,824名 | 48.0% |
136(2014.2.23) | 99,368名 | 75,049名 | 30,690名 | 40.9% |
135(2013.11.17) | 119,736名 | 93,781名 | 45,045名 | 48.0% |
第145回から第154回の平均合格率は47.6%で、第133回から第144回の平均合格率は41.2%なので、簿記3級の難易度は上がっていないようです。
第145回から第154回では合格率が40%未満の回はありませんでしたが、第133回から第144回では40%未満の回が4回あり、合格率が26%の回が連続したこともあるのが印象的です。
2019年6月試験(第152回)以降の改正論点
日商簿記3級検定は改正がありました。
改正前の簿記3級で想定していた会社は個人商店(個人事業主)でしたが、改正後の2019年6月の試験(第152回)からは小規模の株式会社になりました。
改正のポイントは純資産の概念です。
試験範囲から資本の引き出しという概念がなくなりました。
個人商店の「利益(もうけ)」は店主が所有しているので自由に資本金を引き出すことができましたが、株式会社の「利益(もうけ)」 は株式会社が所有しているので、個人が自由に資本金を引き出しすことはできません
合格するために必要な学習時間
日商簿記3級に合格するために必要な学習時間は、独学だと約100時間が目安です。
予備校の利用だと約70時間が目安です。
日商簿記3級は難易度が高い試験ではないので予備校に通わなくても独学で合格できます。
勉強に専念できる環境の人なら2週間以内の学習期間で合格することも可能です。
しかし、日商簿記3級は受験者の半分くらいが落ちてしまう試験なので油断は禁物です。
資格スクールで勉強した方が良い?
日商簿記3級は独学でも合格可能ですが、不安な人は資格スクールを利用した方が合格の近道です。
- ユーキャンの簿記3級講座:ユーキャンの簿記3級講座提出した答案に対して、解答・解説を添えて返してくれる添削指導があるので自分の弱点をカバーできる。わからない点があったら質問できるので独学よりも効率的。
- ネットスクール:オンライン授業中にチャットで講師に質問ができる。他の受講生のコメントも見れるので独学よりも緊張感を持って勉強できる。
テキストや問題集はネットスクールのサイトで直接買った方が割引価格で購入できるのでお得です。
関連【体験談】ネットスクールの日商簿記1級講座ってどうなの?【予備校の比較・評判】
まとめ
日商簿記3級の難易度は易化しているようです。改正後の平均合格率は49.1%で簡単になっている今がチャンスです。
2級のように試験内容が大幅に改正されて難化する可能性もあるので、早めに取得することをオススメします。
日商簿記3級の資格を持っていると転職活動の際に有利なので興味がある人はチャレンジしてください。
【関連項目】
日商簿記1級は難易度が上がった?【過去の合格率と比較】
日商簿記2級は難易度が上がった?【過去の合格率と比較】