引取運賃

簿記

引取運賃の仕訳 「当社負担と先方負担の違い」「分記法と三分法の違い」

2020年12月20日

引取運賃とは、材料などを仕入れたときに購入者が負担する運賃や商品などを購入したときに負担する運賃などのことをいいます。
つまり、モノを引き取ったときに発生する送料のことです。

今回は商品を仕入れたときに発生する引取運賃について解説します。

当社負担の場合

引取運賃を支払った場合には荷造運賃に計上するのではなく、「仕入」に含めて処理します。

 

仕訳パターン

商品5,000円を掛で仕入れたときに引取運賃1,000円を現金で支払った。

借方 金額 貸方 金額
仕入 6,000 *1 買掛金 5,000
現金 1,000

*1 商品5,000円+引取運賃1,000円=6,000円

簿記検定で引取運賃について指示がない場合は当社負担とみなして仕入れに含めて処理してください。

 

先方負担の場合

引取運賃が先方負担だった場合は掛代金から差し引きます。
つまり、引取運賃を「仕入」に含めません。

なぜなら、先方負担の場合は相手方が引取運賃を支払わなければならないのに、当社が立替払いをしているからです。

立替払いした引取運賃を回収する債権が発生する一方で、仕入れた際の買掛金を支払う債務も発生します。

その結果、立替払い分の債権と買掛金を支払う債務を相殺することになるので、引取運賃が先方負担だった場合は掛代金から差し引いて処理します。

 

仕訳パターン

商品5,000円を仕入れた際に引取運賃1,000円を現金で支払った。なお引取運賃は先方負担である。

借方 金額 貸方 金額
仕入 5,000 買掛金 4,000 *1
現金 1,000

*1 商品5,000円-引取運賃1,000円=4,000円

 

分記法と三分法の違い

引取運賃の分記法と三分法の違いは使用する勘定科目です。

分記法は「商品」勘定を使用します。
三分法は「仕入」勘定を使用します。

引取運賃は取得原価に算入されるので処理方法は同じになります。

 

分記法の場合

8,000円の商品を仕入れ、代金は掛とした。その際に掛かった引取運賃500円は現金で支払った。

借方 金額 貸方 金額
商品 8,500 *1 買掛金 8,000
現金 500

*1 商品8,000円+引取運賃500円=8,500円

 

三分法の場合

8,000円の商品を仕入れ、代金は掛とした。その際に掛かった引取運賃500円は現金で支払った。

借方 金額 貸方 金額
仕入 8,500 *1 買掛金 8,000
現金 500

*1 商品8,000円+引取運賃500円=8,500円

三分法は「仕入」勘定、分記法は「商品」勘定を使用する点が異なりますが、それ以外は同じ処理方法になります。

関連分記法と三分法の違いと比較

まとめ

引取運賃が当社負担の場合は、「仕入」に含める。
先方負担の場合は、「買掛金」から控除する。

分記法と三分法は使用する勘定科目は違うが処理方法は同じ。
分記法は「商品」勘定、三分法は「仕入」勘定を使用する。

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