未収入金 違い

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未収入金とは?未収金、未収収益、売掛金との違いに注意

2022年8月3日

未収入金は、営業活動以外の取引の未回収金額を計上するときに用いる勘定科目で、貸借対照表の流動資産の部に表示されます。

この記事では、未収入金と混同しやすい勘定科目について解説します。

未収入金が発生する取引例

未収入金は、営業活動以外の取引時に発生します。
具体的には、固定資産の売却、有価証券の売却などです。
商品や製品を売却した場合は営業活動の取引なので未収入金ではなく売掛金が発生します。

 

長期未収入金とは

回収期間が決算日の翌日から1年を超える未収入金は「長期未収入金」勘定を使用します。
長期未収入金は固定資産(投資その他の資産)となります。

ワン・イヤー・ルール(一年基準)

決算日の翌日から1年以内に回収または支払いができるかどうかで分類する会計上の基準(ルール)をいいます。

 

未収入金と未収金の違い

未収入金は、「未収金」とも呼ばれます。つまり、未収入金と未収金は全く同じ意味です。どちらの勘定科目を使うかは会社の方針で決まります。

 

未収収益との違い

未収収益は、一定の契約に基づいて継続して役務の提供する取引で、既に役務の提供をしたことで発生した債権のうち、まだ支払期日が到来していないものに使用する勘定科目です。

具体的には、不動産の貸付けによる受取賃貸料や金銭の貸付けによる受取利息などの未収分が該当します。

未収収益は、経過勘定であり、決算日において損益の見越し計上を行う必要があります。
未収入金は、経過勘定ではなく金銭債権なので、決算日において損益の見越し計上を行う必要はありません。

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売掛金との違い

未収入金と売掛金はどちらも金銭債権ですが、営業活動による金銭債権であるかどうかで異なります。

未収入金は、資産の譲渡などの営業活動以外の取引による金銭債権です。
売掛金は、営業活動の取引による金銭債権です。

建設業などでは、「工事未収入金」「完成工事未収入金」という勘定科目が使用されますが、性質は売掛金と同じです。

 

仕訳例

未収入金が発生する取引

当社は当期首に建物(取得価額1,000、減価償却累計額700)をA社に500で売却し、代金は後日受け取ることとした。

 

【解答・解説】

借方 金額 貸方 金額
減価償却累計額 700 建物 1,000
未収入金  500 建物売却益 200

 

未収収益が発生する取引例

当社はx1年2月1日に現金100,000円を年利率3%で貸し付けた。当社の会計期間は4月1日から3月31日である。
当社の決算日の仕訳を答えなさい。

 

【解答・解説】

借方 金額 貸方 金額
未収収益 500 ※1 受取利息 500

※1 100,000円×3%×2カ月÷12ヶ月=500円

簿記検定では、「未収収益」を「未収利息」といった具体的な勘定科目で仕訳をすることがあります。どちらの勘定科目を使用しても正しい仕訳ですが、貸借対照表の表示科目は「未収利息」ではなく「未収収益」を使用します。

 

売掛金が発生する取引

当社は商品50,000円を掛で売り上げた。

 

【解答・解説】

借方 金額 貸方 金額
売掛金 50,000 売上 50,000

 

まとめ

  • 未収入金は、営業活動以外の取引の未回収金額を計上するときに用いる勘定科目で、貸借対照表の流動資産に表示される。
  • 未収入金と未収金は全く同じ意味。
  • 回収期間が決算日の翌日から1年を超える未収入金は「長期未収入金」勘定を使用する。
  • 長期未収入金は固定資産(投資その他の資産)に表示される。
  • 未収入金と未収収益との違いは、金銭債権か経過勘定かどうか。
  • 未収入金と売掛金との違いは、営業活動による金銭債権であるかどうか。

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