簿記 消耗品費と雑費

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消耗品費と雑費の違いとは?

2020年3月20日

経理の仕事をしていると、消耗品費と雑費のどちらで処処理をするのか悩むことがあると思います。
まずは、消耗品費とは何か、雑費とは何かという定義を確認しておくことが大切です。

消耗品費

消耗品費とは、取得価額が10万円未満(青色申告者の場合は30万円未満)のものや耐用年数が1年未満のものを購入したときに使用する勘定科目です。

具体的には、筆記具・ノート・消しゴム・糊・はさみなどの文房具、伝票類、帳簿、コピー用紙、包装紙、トイレットペーパー、名刺やガソリンなどです。

 

雑費

雑費とは、販売費及び一般管理費のうち、金額が少額でどの勘定科目にも該当しないときに使用する勘定科目です。
雑費の範囲は、会社によって異なります。

例えば、銀行の振込手数料は一般的には「支払手数料」勘定で処理をしますが、振り込む回数が少ない会社では「支払手数料」勘定ではなく「雑費」勘定で処理することもあります。

 

具体例1:購入時に費用として処理する場合

次の各時点における仕訳を示しなさい。

①3月5日、A社は150円のボールペンを10本現金で購入した。なお、消耗品に該当するものは購入時に費用として処理している。

②3月31日、決算をむかえた。なお、未使用のボールペンが5本(1本150円)ある。

 

【解答・解説】
①3月5日

借方 金額 貸方 金額
消耗品費 1,500 現金 1,500

ボールペンは消耗品に該当します。また、購入時に費用処理する場合は「貯蔵品」ではなく「消耗品費」勘定で仕訳をします。

 

②3月31日

借方 金額 貸方 金額
貯蔵品 750 消耗品費 750

未使用のボールペン5本は「貯蔵品」に振り替え、流動資産に計上します。

 

具体例2:購入時に資産として処理する場合

次の各時点における仕訳を示しなさい。

①3月5日、A社は150円のボールペンを10本現金で購入した。なお、消耗品に該当するものは購入時に資産として処理している。

②3月31日、決算をむかえた。なお、未使用のボールペンが5本(1本150円)ある。

 

【解答・解説】
①3月5日

借方 金額 貸方 金額
貯蔵品 1,500 現金 1,500

購入時に資産に計上するという指示があるので、「消耗品費」ではなく「貯蔵品」勘定で仕訳をします。

 

②3月31日

借方 金額 貸方 金額
消耗品費 750 貯蔵品 750

使用したボールペン5本を「消耗品費」に振り替え、販売費及び一般管理費に計上します。

 

具体例3:雑費として処理する場合

次の仕訳を示しなさい。

A社は買掛金の支払いとして100,000円を当座預金から振り込んだ。なお、振込手数料440円は当社が負担した。A社は振込手数料を雑費として処理している。

 

【解答・解説】

借方 金額 貸方 金額
買掛金 100,000 当座預金 100,440
雑費 440

一般的には、振込手数料は「支払手数料」勘定で処理しますが、会社の方針で「雑費」勘定で処理することもあります。

 

具体例4:雑費として処理しない場合

次の仕訳を示しなさい。

A社は買掛金の支払いとして100,000円を当座預金から振り込んだ。なお、振込手数料440円は当社が負担した。

 

【解答・解説】

借方 金額 貸方 金額
買掛金 100,000  当座預金 100,440
支払手数料 440

「雑費で処理をする」などの指示がないときは、振込手数料は「支払手数料」勘定で処理します。

 

まとめ

  • 消耗品費と雑費で迷ったら、まずは消耗品費に該当するかどうかで判断する。
  • 金額が少額でどの勘定科目にも該当しない場合は雑費として処理する。

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