支払手数料

簿記

「支払手数料」の仕訳と損益計算書の表示区分  

2020年2月25日

支払手数料とは、手数料や報酬、手間賃などの支払いを処理する費用勘定をいいます。
具体的には、郵便局や銀行などの金融機関でお金を振り込んだ時に入金手数料は「支払手数料」として処理します。また、税理士や弁護士などに支払う報酬も「支払手数料」として処理します。

 

支払手数料に該当するもの

郵便局や銀行などの金融機関の振込手数料、手形割引の手数料、積送諸掛、自己株式の取得に要した手数料、自己株式の処分に要した手数料、自己株式の消却に要した手数料、仲介手数料、斡旋手数料、情報提供料、為替手数料、住民票の発行手数料、収入証紙、印鑑証明書の発行手数料、クレジットカードの手数料、ドメイン更新料、ドメイン取得料、税理士や弁護士・司法書士・社会保険労務士などに支払う報酬、ロイヤリティーなど

 

財務諸表上の区分表示と表示科目

支払手数料は、損益計算書の「一般管理費」に分類されます。表示科目は「支払手数料」です。
なお、販売手数料は販売をするために必要な経費なので、損益計算書の販売費に分類されます。支払手数料と販売手数料は、区分して管理されます。

 

具体例1:当社が手数料を負担する場合

次の各時点におけるA社、B社それぞれの仕訳を示しなさい。

①9月10日、A社はB社に対して商品100,000円を掛けで売り上げた。

②9月17日、B社から手数料440円が引かれた99,560円が入金された。

 
【解答・解説】
A社
①9月10日

借方 金額 貸方 金額
売掛金 100,000 売上 100,000

 
②9月17日

借方 金額 貸方 金額
現金預金 99,560 売掛金 100,000
支払手数料 440

 
B社
①9月10日

借方 金額 貸方 金額
仕入 100,000 買掛金 100,000

 
②9月17日

借方 金額 貸方 金額
買掛金 100,000  現金預金 100,000

 

具体例2:相手(先方)が手数料を負担する場合

次の各時点におけるA社、B社それぞれの仕訳を示しなさい。

①9月10日、A社はB社に対して商品100,000円を掛けで売り上げた。

②9月17日、100,000円が入金された。なお、振込手数料は440円はB社が負担した。

 
【解答・解説】
A社
①9月10日

借方 金額 貸方 金額
売掛金 100,000 売上 100,000

 
②9月17日

借方 金額 貸方 金額
現金預金 100,000 売掛金 100,000

 
B社
①9月10日

借方 金額 貸方 金額
仕入 100,000 買掛金 100,000

 
②9月17日

借方 金額 貸方 金額
買掛金 100,000 現金預金 100,440
支払手数料 440

 

具体例3:クレジット売掛金

次の各時点における仕訳を示しなさい。

①A社は、商品10,000円をクレジット払いの条件で販売した。なお信販会社への手数料は販売代金の4%であり、販売時に計上する。

②上記のクレジット払いの条件で売り上げた10,000円から手数400円が引かれた残額9,600円が、信販会社からA社の当座預金口座に振り込まれた。

 
【解答・解説】

借方 金額 貸方 金額
クレジット売掛金 10,000 売上 10,000

 

借方 金額 貸方 金額
当座預金 9,600 クレジット売掛金 10,000
支払手数料 400

 

具体例4:源泉徴収

次の仕訳を示しなさい。

顧問税理士に源泉徴収20,420円を差し引いた179,580円を報酬として支払った。

 
【解答・解説】

借方 金額 貸方 金額
支払手数料 200,000 現金預金 179,580
預り金 20,420

 

まとめ

支払手数料とは、手数料や報酬、手間賃などの支払いを処理する費用勘定。
損益計算書の「一般管理費」に分類される。

支払手数料と販売手数料は、区分して管理されるので、混同しないように注意。
販売手数料は損益計算書の「販売費」に分類される。

 
 
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