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簿記

手形を受け取った時の仕訳はどうする?「他社振り出し」と「当社振り出し」の約束手形の違い

2020年11月10日

約束手形とは、手形の振出人(代金を支払う人)が代金の受取人に対して、一定の期日に決められた金額の支払うことを約束する証書のことです。

この記事では売掛金を約束手形で回収した時の仕訳について解説します。

手形を受取るまでの流れ

・商品を掛けで売り上げたとき

借方 金額 貸方 金額
売掛金 xxx 売上 xxx

 

・売掛金を他社振り出しの約束手形で回収したとき

借方 金額 貸方 金額
受取手形 xxx 売掛金 xxx

 

・売掛金を当社振り出しの約束手形で回収したとき

借方 金額 貸方 金額
支払手形 xxx 売掛金 xxx

 

他社振り出しと当社振り出しの約束手形の違い

「他社振り出しの約束手形を受け取った場合」と「当社振り出しの約束手形を受け取った場合」の違いは、「受取手形」勘定を増加させるか「支払手形」勘定を減少させるかです。

他社振り出しの約束手形を受け取った場合は「受取手形」勘定を増加させます。
当社振り出しの約束手形を受け取った場合は「支払手形」勘定を減少させます。

 

他社振り出しの約束手形を回収したとき

A社に対する売掛金100,000円を同社振り出し、当社宛ての約束手形で回収した。

借方 金額 貸方 金額
受取手形 100,000 売掛金 100,000

手形を受取ったので受取手形が増加します。
受取手形は資産なので借方に記入します。

その一方で、手形を受取ったので売掛金が減少します。

なお、この設例にある「同社」とはA社のことです。
A社が当社宛てに約束手形を振り出したことを意味します。

そのため、A社に対する売掛金が受取手形に振り替えられます。
他社振り出しの約束手形を受け取ったときは「受取手形」勘定を使用します。

 

当社振り出しの約束手形を回収したとき

B社に対する売掛金200,000円について当社振り出しの約束手形を裏書譲渡された。

借方 金額 貸方 金額
支払手形 200,000 売掛金 200,000

当社振り出しの約束手形を受取ったときは「支払手形」を減少させます。
なぜなら、当社が振り出した約束手形が戻ってきたからです。

 

・当社が約束手形を振り出したとき

借方 金額 貸方 金額
〇〇〇 xxx 支払手形 xxx

 

・当社振り出しの約束手形を受取ったとき

借方 金額 貸方 金額
支払手形 xxx 〇〇〇 xxx

当社振り出しの約束手形を受け取ったときは「受取手形」ではなく「支払手形」勘定を使用します。

 

まとめ

  • 他社が振り出した約束手形を受け取ったときは「受取手形」勘定を増加させる。
  • 当社が振り出した約束手形を受け取ったときは「支払手形」勘定を減少させる。

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