現金過不足

簿記

現金過不足のポイントと仕訳方法

2020年8月7日

期中に現金の処理をしていると、現金勘定の帳簿残高と実際有高が異なる場合があります。
そのときに使用する勘定科目が「現金過不足」です。

 

現金過不足のポイント

step
1
帳簿残高を実際有高に修正する


まずは実際の現金に合わせて帳簿残高を実際有高に修正します。
帳簿残高と実際有高との差額である過大額又は不足額は、一時的に現金過不足勘定で処理します。


3月10日に会社の現金を確認したところ35,000円であったが、帳簿残高は50,000円であった。

【仕訳】

借方 金額 貸方 金額
現金過不足 15,000 現金 15,000

実際にある現金が35,000円なので、帳簿残高から15,000円を減額する仕訳をします。
現金の実際有高に帳簿残高を合わせるのがポイントです。

step
2
原因が判明したものを振り替える


その後、決算日前に差額の原因が発見できた場合は適切な勘定に振り替えます。


3月15日、原因不明だった現金過不足のうち、14,500円は従業員に交通費として渡したものが未記帳であることが判明した。

【仕訳】

借方 金額 貸方 金額
旅費交通費 14,500 現金過不足 14,500

原因が判明した「旅費交通費」勘定を借方に記入し、「現金過不足」勘定を貸方に記入します。

step
3
原因が判明できなかったものを振り替える


決算日になっても原因が判明できなかった場合は、過大額は雑益勘定(雑収入勘定でもOK)、不足額については雑損勘定(雑損失勘定でもOK)に振り替えます。


3月31日、決算日になっても現金過不足500円については原因が判明しなかった。

【仕訳】

借方 金額 貸方 金額
雑損 500 現金過不足 500

最終的には現金過不足勘定はゼロになります。

 

具体例

第1問

次の資料に基づき、仕訳を示しなさい。

(資料)
①現金の帳簿残高は25,000円であったが、実際有高は23,500円であった。
②原因について調べたところ、1,400円については交通費の記帳漏れであることが判明した。
③残額については、決算日になっても不明のままであった。
 
【解答・解説】

借方 金額 貸方 金額
現金過不足 1,500 現金 1,500

借方 金額 貸方 金額
交通費 1,400 現金過不足 1,400

借方 金額 貸方 金額
雑損 100 現金過不足 100

 

第2問

決算日に金庫に入っているものを確認したところ、現金の実際有高は3,000,000円であったが、帳簿残高は3,010,000円であった。このうち9,500円は支払利息の記帳漏れであることが判明したが、残りについては判明しなかった。
 
【解答・解説】

借方 金額 貸方 金額
支払利息 9,500 現金 10,000
雑損 500

決算日に現金過不足が生じた場合は、現金過不足勘定を使用せずに仕訳をします。

 

まとめ

現金過不足勘定が借方なのか貸方なのか、どちらで仕訳をすればいいのかわからなくってしまったときは、現金を実際有高に合わせて、相手勘定を「現金過不足」として仕訳をするのがポイントです。

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