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FP試験 簿記

簿記・FP試験対策!キャッシュフロー計算書の重要ポイントを徹底解説

2020年9月30日

キャッシュフロー計算書は、企業の現金の流れを示す財務諸表で、経営者や投資家が企業の健全性を把握し、投資判断や資金繰りに活用します。営業活動、投資活動、財務活動ごとのキャッシュフローを示すことで、企業の現金収支状況を立体的に理解できます。

この記事では、キャッシュフローの計算方法を徹底的に解説し、企業の資金調達や運営における全体像を明確に把握する方法を紹介します。

 

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キャッシュフロー計算書とは

キャッシュフロー計算書(Cash Flow Statement)は、企業の現金の流れを示す財務諸表であり、企業が実際にどのように現金を得て、どのように支出しているかを把握することができます。この計算書は、企業の「お金の流れ」を明示することで、経営者や投資家が企業の健全性を理解するための重要な手段となります。

キャッシュフロー計算書には、主に以下の3つの活動が示されます。

  1. 営業活動によるキャッシュフロー(営業CF)
  2. 投資活動によるキャッシュフロー(投資CF)
  3. 財務活動によるキャッシュフロー(財務CF)

これらを分析することにより、企業は資金繰りの改善や将来的なリスク管理を行い、倒産リスクを減少させることができます。また、会計期間の開始と終了時における現金の増減を把握し、経営判断を支えるデータを提供します。

 

営業活動によるキャッシュフロー(営業CF)

営業活動によるキャッシュフロー(営業CF)は、企業が本業から得た現金の流れを示します。この項目では、企業の本業での収入(売上)と支出(仕入れ、運営費用など)の差額がどのようになっているかが反映されます。

営業CFがプラスの場合、企業は本業の活動によって十分な現金を得ていることを意味し、健全な運営が行われていることを示唆します。一方、営業CFがマイナスである場合、企業は本業の活動から十分な収益を得ていない可能性があり、資金繰りに課題があることを示します。

 

営業CFの例

  • プラスの営業CF:販売活動が順調で利益を上げている
  • マイナスの営業CF:販売不振、費用が収益を上回っている

投資活動によるキャッシュフロー(投資CF)

投資活動によるキャッシュフロー(投資CF)は、将来の利益を見越して行われる設備投資や資産売却などの活動に関連する現金の流れを示します。この活動には、企業がどの程度設備や不動産、株式などの資産を購入または売却しているかが反映されます。

投資CFがプラスの場合、企業は保有する資産を売却し現金を得たことを意味し、マイナスの場合、企業が新たな設備や投資に資金を投入していることを意味します。

 

投資CFの例

  • プラスの投資CF:資産の売却や投資回収による現金流入
  • マイナスの投資CF:設備投資や株式購入による現金流出

財務活動によるキャッシュフロー(財務CF)

財務活動によるキャッシュフロー(財務CF)は、企業がどのように資金を調達したか、または返済したかに関連する現金の流れです。これは主に、株式発行、借入れ、配当金支払いや返済などの資本活動に関連します。

財務CFがプラスの場合、企業は新たに資金調達を行ったことを示し、マイナスの場合、企業は借入金の返済や配当金の支払いなどで現金を使用していることを示します。

 

財務CFの例:

  • プラスの財務CF:新たに株式を発行して資金調達
  • マイナスの財務CF:借入金の返済や株主への配当支払い

キャッシュフロー計算書のまとめ

以下の表に、キャッシュフロー計算書における主要な活動をまとめました。

活動種別 内容 キャッシュフローの例 プラスの場合の解釈 マイナスの場合の解釈
営業活動によるキャッシュフロー 本業から得た現金の流れ 売上、仕入れ、運営費用 営業活動が順調 営業活動に問題がある
投資活動によるキャッシュフロー 設備投資や資産売却 資産購入、売却 資産売却による現金流入 新たな投資活動
財務活動によるキャッシュフロー 資金調達・返済 借入、株式発行、配当 資金調達活動 返済・配当支払い

 

キャッシュフロー計算書に関する理解を深めるためのポイント

キャッシュフロー計算書を理解するためには、企業の資金調達や運営活動の全体像を把握することが重要です。よくある質問を通じて、キャッシュフロー計算書がどのように活用され、どのような情報を提供するのかを深掘りしていきます。

 

キャッシュフロー計算書で企業の経営状態をどう判断するか?

キャッシュフロー計算書は、企業の「実際のお金の流れ」を示しており、会計上の利益や損失だけでは見えない企業の現金の状態を把握するための重要なツールです。

企業の収益性や効率性が必ずしも現金の流れに反映されるわけではないため、利益だけでは企業の実態を正確に理解することは難しいです。しかし、キャッシュフロー計算書では、実際にどれだけの現金が手元に残り、どのような形で支出されているかが明確に示されるため、

経営状況や資金繰りの健全性、さらには将来の支払能力に関する予測が可能となります。特に、営業活動からのキャッシュフローがプラスであるかどうかは、企業の本業が持続可能かどうかを示す重要な指標となります。

 

金融機関からの借入れはどのキャッシュフロー活動に該当するか?

金融機関からの借入れによる資金調達は、財務活動によるキャッシュフローに分類されます。財務活動は、企業がどのように資金を調達したか、または返済したかを示すもので、借入金の調達はまさにこの活動に該当します。

借入れを通じて企業は資金を補充し、事業運営や投資活動に必要な資金を確保します。一方、借入金の返済や、株主への配当金支払いも財務活動として、現金の流出を反映します。

 

キャッシュフロー計算書から読み取れる重要な情報とは?

キャッシュフロー計算書を読み解くことで、企業の現金の流れにどのような変化があったのかを把握することができます。

具体的には、営業活動を通じてどれだけの現金が得られたか、投資活動にどれだけの資金を投入したか、財務活動でどのように資金調達を行ったか、そしてそれらの活動がどのように企業の現金残高に影響を与えたかを確認できます。

この情報を元に、企業の経営状態を分析したり、倒産リスクが高まっていないかを予測することができます。

 

練習問題

問題1

営業活動によるキャッシュフローは、企業の本業から得た現金の流れを示す。

問題2

投資活動によるキャッシュフローは、企業が株式発行や借入れを行った結果の現金流出を示す。

問題3

財務活動によるキャッシュフローには、株主への配当金支払いも含まれる。

問題4

キャッシュフロー計算書は、企業の収益性を正確に示す財務諸表である。

問題5

投資活動によるキャッシュフローがプラスの場合、企業は新たな設備や資産への投資を行っていることを意味する。

 

【解答・解説】

問題1 〇

営業活動によるキャッシュフローは、企業が本業を通じて得た現金の流れを示します。これには売上、仕入れ、運営費用などが含まれ、企業の本業がどれだけ現金を生み出しているかを反映します。

問題2 ×

投資活動によるキャッシュフローは、設備投資や資産売却に関連する現金の流れを示します。株式発行や借入れは財務活動に該当し、投資活動には含まれません。

問題3 〇

財務活動によるキャッシュフローには、企業の資金調達や返済活動が含まれます。株主への配当金支払いは、現金流出として財務活動に含まれます。

問題4 ×

キャッシュフロー計算書は、企業の収益性そのものではなく、現金の流れを示すものです。収益性を示すのは損益計算書であり、キャッシュフロー計算書は企業が現金をどのように使ったかを把握するためのものです。

問題5 ×

投資活動によるキャッシュフローがプラスであれば、企業が保有している資産を売却し、現金を得たことを意味します。設備投資や資産購入は、キャッシュフローがマイナスとなります。

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