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仕訳例

売上諸掛(販売諸掛)の仕訳方法を解説!自社負担と取引先負担の違いとは

2021年6月30日

商品の販売時に発生する費用(発送費や荷造り費用など)は、「売上諸掛」または「販売諸掛」として処理されます。

これらの費用の記帳方法は、最終的にどちらが負担するかによって異なります。

具体的には、自社が負担する場合と取引先が負担する場合で、仕訳方法が異なる点に注意が必要です。

なお、「売上諸掛」と「販売諸掛」に実質的な違いはなく、どちらも商品販売に伴って発生する付随的な費用を指します。

本記事では、売上諸掛に関する仕訳方法を、負担者別に具体例を交えて詳しく解説します。

 

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売上諸掛を自社が負担する場合

自社が費用を負担する場合、その費用は「販売費」として、売上取引とは別に記帳します。主な勘定科目には「荷造運賃」「発送費」「荷造費」などがあります。

 

具体例1

得意先に商品30,000円を掛けで販売し、発送を行った。その際、運送業者に2,000円の発送費を現金で支払った。発送費は当社が負担するため、売上諸掛は「発送費」勘定で処理する。

借方 金額 貸方 金額
売掛金 30,000 売上 30,000
発送費 2,000 現金 2,000

この仕訳では、商品代金は「売掛金」として計上し、発送にかかる費用は「発送費」として別途記録しています。

 

売上諸掛を取引先が負担する場合

得意先が売上諸掛を負担する場合、当社が一時的に立替えた費用は後日得意先に請求することになります。そのため、立替金は「売掛金」または「立替金」として記帳します。

 

具体例2

得意先に商品30,000円を掛けで販売し、発送を行った。発送に際して運送業者に2,000円の発送費を支払った。発送費は得意先が負担するため、売上諸掛は「売掛金」勘定で処理する。

借方 金額 貸方 金額
売掛金 32,000 売上 30,000
現金 2,000

発送費2,000円を含めた金額を「売掛金」に計上し、後日得意先に請求します。

 

具体例3

得意先に商品30,000円を掛けで販売し、発送を行った。発送に際して運送業者に2,000円の発送費を支払った。発送費は得意先が負担するため、売上諸掛は「立替金」勘定で処理する。

借方 金額 貸方 金額
売掛金 30,000 売上 30,000
立替金 2,000 現金 2,000

この場合、立替金2,000円は「売掛金」に含めず、「立替金」として記帳します。

 

まとめ

商品の販売時に発生する発送費や荷造り費用は、「売上諸掛」または「販売諸掛」として処理されます。これらの費用の記帳方法は、負担者によって異なります。

  1. 自社が負担する場合:費用は「販売費」として、売上取引とは別に記帳します。例えば、発送費を自社が負担した場合は「発送費」として記録します。
  2. 取引先が負担する場合:当社が一時的に立替えた費用は、後日取引先に請求するため、「売掛金」または「立替金」として記帳します。発送費が取引先負担の場合、売上代金に発送費を加えて「売掛金」として記帳する場合もありますし、立替金として記帳する場合もあります。

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