年賀状や暑中見舞いの購入にかかる費用は、一般的に「通信費」勘定で処理します。しかし、印刷代などの関連費用は「支払手数料」などで処理することもあります。
また、企業によってはこれらの費用を「広告宣伝費」として計上する場合もあります。支出目的に応じて適切な勘定科目を選択し、経理ルールに従って正確に処理することが重要です。
本記事では、年賀状や暑中見舞いにかかる費用の仕訳方法、勘定科目の使い分け、消費税の取り扱いについて解説します。
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勘定科目
年賀状や暑中見舞いの購入費用には、通常「通信費」勘定を使用します。
印刷代などのサービス費用は、「支払手数料」や「広告宣伝費」として計上されることが多いですが、企業によってはすべてを「通信費」として処理することもあります。
以下に代表的な勘定科目を示します。
科目 | 内容 |
---|---|
通信費 | 郵便物の送付にかかる費用、電話代、インターネット料金、ファックス代など、通信に関わる全ての費用。 |
支払手数料 | サービス提供に対して支払う手数料(例:印刷サービス費用)。 |
広告宣伝費 | 製品やサービスの宣伝を目的とした費用。広告費やキャンペーン費用などが含まれます。 |
これらの費用は、企業の経理ルールに従い、正確に仕訳を行うことが求められます。
消費税の取り扱い
年賀状や暑中見舞いに関連する消費税の取り扱いについては、原則として使用時に課税仕入れとして処理されます。
ただし、購入時に課税仕入れとして処理することも可能であり、その場合は継続的に適用する必要があります(消費税法第6条第1項、同別表第一第4号イ、消費税法基本通達11-3-7参照)。
具体例
例題1
年賀状85円を500枚(合計42,500円)購入し、印刷代3,000円を加えて、合計45,500円を現金で支払った。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
通信費 | 45,500 | 現金 | 45,500 |
例題2
年賀状85円を500枚(合計42,500円)購入し、印刷代3,000円を加えて、合計45,500円を現金で支払った。当社では印刷代を「支払手数料」として処理している。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
通信費 | 42,500 | 現金 | 45,500 |
支払手数料 | 3,000 |
例題3
年賀状85円を500枚(合計42,500円)購入し、印刷代3,000円を加えて、合計45,500円を現金で支払った。当社では年賀状の費用を「広告宣伝費」として処理している。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
広告宣伝費 | 45,500 | 現金 | 45,500 |
まとめ
年賀状や暑中見舞いにかかる費用は、通常「通信費」や「支払手数料」として記帳しますが、企業によっては「広告宣伝費」として計上することもあります。
重要なのは、社内の経理ルールを明確に定め、それを一貫して適用することです。
また、税務上の取り扱いにも配慮し、適切な処理を行うことが求められます。
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