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FP試験

FP試験対策!個人バランスシートの理解と作成方法

2020年4月18日

ファイナンシャルプランナー(FP)試験では、バランスシート(貸借対照表)の理解が重要なテーマの一つです。

バランスシートは、個人や企業の財務状態を可視化するために使われる基本的な財務諸表であり、資産、負債、純資産の関係を明確に示します。

本記事では、FP試験に出題されるバランスシートについて、その基本的な概念と作成方法、実務への応用について解説します。

 

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個人バランスシートとは

個人バランスシートとは、特定の時点における個人の資産と負債の状況を可視化した財務表です。これは、企業会計で使用される貸借対照表(バランスシート)を個人の家計に応用したもので、資産構成や財務健全性を把握するために役立ちます。

日々の家計収支はキャッシュフロー表で確認できますが、資産の詳細な内訳や全体像を把握するには個人バランスシートが必要です。

これにより、現金、預貯金、不動産、投資資産などの資産がどのように構成されているかを、時価で把握し、将来の調整や改善を行うことができます。

 

バランスシートの基本構成

バランスシートは、資産、負債、純資産の3つの主要項目で構成されています。それぞれの項目について理解し、どのように評価するかを押さえることが重要です。

  • 資産
    資産とは、企業や個人が所有する価値のあるもの全てを指します。現金や預貯金、不動産、株式、債券などが該当します。資産は流動資産と固定資産に分けられます。流動資産は現金化しやすいもの、固定資産は長期間保有するものを指します。
  • 負債
    負債は、借入金や未払金など、返済義務のある金額です。これも流動負債(1年以内に支払うべきもの)と固定負債(1年以上の返済期間を持つもの)に分けられます。負債は企業や個人の財務状況に大きな影響を与えるため、注意深く評価する必要があります。
  • 純資産(自己資本)
    純資産は、資産から負債を差し引いた残りの部分で、所有者が実質的に保有する資産の価値を示します。企業の場合は株主資本と呼ばれ、企業の健全性を示す指標となります。個人の場合も純資産の額が家計の安定性を示します。

バランスシートの基本式

バランスシートでは、以下の基本的な式が成り立っています。

資産 = 負債 + 純資産

この式は、「全ての資産の価値は、借入金(負債)と自分の資産(純資産)から成り立っている」ということを意味します。

純資産が多いほど、財務状態が健全であると評価されます。一方で、負債が多すぎる場合は、返済リスクが高まり、財務状態が悪化していると見なされることがあります。

 

個人バランスシートの作成方法

FP試験で個人バランスシートが出題される場合、以下のような手順で作成します。

  1. 資産のリストアップ
    まず、自分が所有するすべての資産をリストアップします。現金、預貯金、投資資産(株式や投資信託)、不動産(住宅や土地)、自動車などが該当します。評価方法としては、市場価格や時価で評価します。
  2. 負債のリストアップ
    次に、借入金やクレジットカードの残高、住宅ローンなどの負債をリストアップします。これも、支払義務のある金額をそのまま計上します。
  3. 純資産の計算
    資産から負債を引くことで、純資産が計算できます。これにより、家計の健全性を測ることができます。

バランスシート作成の実務的な注意点

FP試験で出題されるバランスシートには、いくつかの実務的な注意点があります。

  • 評価方法の理解
    不動産や自動車など、評価額を求める際には、取引事例や計算式を活用することが求められます。例えば、土地の評価額は「固定資産評価額 × 110 ÷ 75」で算出することが一般的です。建物の評価額も築年数により変動するため、その評価方法を理解しておく必要があります。
  • 解約返戻金の扱い
    生命保険などの解約返戻金が記載されていない場合、その情報は無視しても問題ありません。記載のない保険項目は除外し、その他の資産に焦点を当ててバランスシートを作成することができます。
  • 作成時点の確認
    バランスシートを作成する際には、試験問題に記載されている「〇〇年〇月〇日現在」の日付に基づいて作成します。実際の家計状況を反映させるため、その時点の情報を元に整理することが大切です。

実際のバランスシートの例

ここでは、実際のバランスシートの一例を示します。

資産の部 負債の部
現預金 500万円 住宅ローン 2,100万円
株式 200万円 自動車ローン 100万円
不動産(マンション) 3,000万円 負債合計 2,200万円
自動車 200万円 純資産の部
純資産 1,700万円
純資産合計 1,700万円
資産合計 3,900万円 資産・負債合計 3,900万円

このように、資産、負債、純資産を整理することで、家計の全体像が把握でき、今後の資産運用や支出管理に役立ちます。

 

練習問題

問題1

次の項目のうち、資産ではないものを選んでください。

  1. 現金
  2. 株式
  3. 自動車
  4. 住宅ローン

解答・解説

4. 住宅ローン

住宅ローンは負債に該当し、資産ではありません。資産は、価値を所有しているもの(現金、株式、自動車など)ですが、ローンは支払義務を伴う金額であるため、負債に分類されます。

 

問題2

次の記述について、〇か×で答えてください。

生命保険の解約返戻金が記載されていない場合、その情報がなくてもバランスシートには計上しなくてよい。

 

解答・解説

解約返戻金の額が記載されていない場合、その情報が欠けているため、バランスシートには計上する必要はありません。記載されていない項目は除外して、他の資産に基づいてバランスシートを作成します。

 

まとめ

FP試験において、バランスシート(貸借対照表)の理解は非常に重要です。試験に出題される際には、資産と負債の内訳を正確に把握し、純資産を計算する能力が求められます。実際の試験では、細かい計算や評価方法が問われることがありますが、基礎的な概念をしっかり理解しておくことで、解答に自信を持って臨むことができるでしょう。

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