今回の試験は、全体としてバランスの取れた構成で、極端に簡単すぎる問題や手の付けようのない超難問はほとんど見られませんでした。
問題数や分量も適切で、受験生が計画的に解答できる設計になっています。
原価計算以外の科目では、基本から応用レベルまで適度に得点を積み上げられる内容で、科目ごとのボリューム配分もおおむね妥当です。
受験生の実力が素直に反映される試験といえます。
また、今回は配点調整が行われる可能性は低く、素点に基づく合格率はやや高めと予想されます。
近年の傾向から見ても、大きく驚くような数値ではなく、概ね想定の範囲内の結果と考えられます。
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商業簿記
- 難易度:普通
- 分量:やや少なめ
- 目標点数:最低15点、できれば18点を狙いたい
今回の商業簿記では、連結会計が7年ぶりに出題され、過去の出題経験者には予想しやすい範囲でした。
出題テーマは以下の定番論点が中心です。
- 段階取得に関する差損益
- 取得関連費用
- 連結税効果
- 有価証券評価差額金の一部売却
- ダウンストリーム取引
- 解説
2期分の連結貸借対照表が提示されるなど、得点しやすい配慮もありました。
仕訳集計方式よりダイレクト算定を活用すれば、短時間で完答可能です。 - 解答戦略
連結会計は範囲が広い一方でパターン化が容易なため、ダイレクト算定の習得が時短と得点のカギです。
基本論点を確実に押さえ、落とせる問題は確実に取りましょう。
会計学
- 難易度:CF計算書以外は易しめ
- 分量:標準
- 目標点数:準備次第で20点も可能。CF計算書未対策なら12〜14点ほど
- 解説
第1問理論は株式引受権を落としても大きな影響はなく、その他は基本用語の確認で得点可能です。
第2問の個別キャッシュ・フロー計算書は20年以上ぶりの出題で、基本問題中心。資料の読み落としがないよう注意が必要でした。
第3問市場販売目的ソフトウェアは典型的な基本問題で、難易度は低めです。 - 解答戦略
理論はテキスト太字レベルを固め、計算では資料の読み落とし防止を意識。
CF計算書は出題頻度は低いですが、一度出れば得点差がつく重要論点です。
工業簿記
- 難易度:やや易しめ
- 分量:標準
- 目標点数:最低17点。できれば20点を狙いたい
- 解説
典型的な部門別計算を中心に、応用論点として補助部門の外部購入や自家消費を考慮した連立方程式法が出題されました。
過去問経験者は有利ですが、慣れていないと時間を取られやすい内容です。 - 解答戦略
基本論点の取りこぼしを防ぐことが最優先。
応用部分は部分点を積み上げる意識で挑み、焦らず正確に得点を積み上げることが重要です。
原価計算
- 難易度:易しい
- 分量:少なめ
- 目標点数:満点を狙える(ミスがあれば17〜18点)
- 解説
第1問〜第4問まで基本〜標準問題で構成され、十分な準備があれば満点も可能でした。
年金現価係数表の位置に注意しないと失点の可能性があります。 - 解答戦略
原価計算は確実に得点を重ねることが最重要です。
指示や資料の配置など、細部まで注意して処理すれば、満点も射程圏内です。
まとめ
今回の試験は、科目ごとに難易度に強弱はあるものの、全体としては非常にバランスの取れた構成でした。
科目間のボリューム配分も適切で、試験全体の時間管理がしやすい内容です。
商業簿記では久々の連結会計が登場する一方、工業簿記・原価計算は取り組みやすく、基本を固めた受験生が効率的に得点を積み上げやすい内容です。
特に原価計算はボリュームも少なめで、満点も現実的で差がついた可能性があります。
各科目で確実に取る問題と深入りしない問題の見極めが、合否に大きく影響しました。
基礎を着実に積み上げた受験生に有利な試験でした。
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