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簿記

【簿記】仕訳のルールと書き方をわかりやすく解説

2024年3月23日

この記事では、仕訳のルールとその書き方について詳しく解説した後、実際の取引に基づく具体的な仕訳例をご紹介します。

仕訳の書き方

仕訳は必ず、借方(左側)と貸方(右側)に分けて書きます。まずは「仕訳は借方(左側)と貸方(右側)に分けて書く」という基本を知っておいてください。

借方と貸方に分けて帳簿に記入する理由は、すべての取引には必ず2つの面があるからです。帳簿に記入するグループとして、「資産、負債、純資産(資本)、収益、費用」があります。

「すべての取引には必ず2つの面がある」という意味は、「資産、負債、純資産(資本)、収益、費用」のいずれかが増減すると、必ずもう一つが増減するということです。

つまり、仕訳とは「資産、負債、純資産(資本)、収益、費用」の増減を借方と貸方で表現することです。

例えば、現金などが増加すると資産が増加します。現金が増加する理由には次のようなものがあります。

・現金を借り入れた場合(資産が増加、負債が増加)

借方 金額 貸方 金額
現金 1,000 借入金 1,000

 

・現金による出資を受けた場合(資産が増加、純資産が増加)

借方 金額 貸方 金額
現金 1,000 資本金 1,000

 

・現金売上の場合(資産が増加、収益が増加)

借方 金額 貸方 金額
現金 1,000 売上 1,000

 

・現金仕入の場合(費用が増加、資産が減少)

借方 金額 貸方 金額
仕入 1,000 現金 1,000

このように、「資産、負債、純資産(資本)、収益、費用」のいずれかが増減すると、必ずもう一つが増減します。そして、これを見極めて帳簿に記入するのが簿記の基本です。

 

仕訳のルール

仕訳には次のようなルールがあります。これらの8つは「取引の8要素」と呼ばれます。

  1. 資産の増加は借方(左側)に記入する。
  2. 資産の減少は貸方(右側)に記入する。
  3. 負債の増加は貸方(右側)に記入する。
  4. 負債の減少は借方(左側)に記入する。
  5. 資本の増加は貸方(右側)に記入する。
  6. 資本の減少は借方(左側)に記入する。
  7. 費用の発生は借方(左側)に記入する。
  8. 収益の発生は貸方(右側)に記入する。

「取引の8要素」のほかにも、下記のケースがあります。
・費用の減少は貸方(右側)に記入する
・収益の減少は借方(左側)に記入する
これらの2つは「取引の8要素」には含まれていませんが、覚えておくと役立ちます。借方が左側、貸方が右側という基本も覚えておく必要があります。

資産、費用の増加は借方、負債、純資産(資本)及び収益の増加は貸方に書く。
資産、費用の減少は貸方、負債、純資産(資本)及び収益の減少は借方に書く。

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