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仕訳例

商品販売および購入時の送料の仕訳と勘定科目

2025年2月25日

商品販売時や商品、固定資産、備品、消耗品などを購入する際に発生する運送料について、企業がその費用を負担する場合の仕訳および勘定科目の取り扱い方法について解説します。ここでは、実務で役立つ具体的な仕訳例も併せて紹介します。

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送料の会計処理

  1. 商品販売時の送料
    商品を販売した際にかかる送料は、経費として「荷造運賃」「荷造運賃手数料」「発送費」などの勘定科目を使用して記帳します。売上高から送料を控除することはできませんので、送料は経費として処理します。
  2. 商品仕入れ時の送料
    商品の仕入れに伴う送料を自社で負担した場合、その送料は仕入原価に含めて「仕入」勘定で記帳します。これにより、商品の仕入れコストが正確に反映されます。
  3. 固定資産・消耗品の購入時の送料
    機械や備品などの固定資産、または事務用品や消耗品を購入した際に発生する送料も、自社負担の場合には、購入原価に含めて「機械」「備品」などの固定資産勘定や「消耗品」勘定に記帳します。これにより、各資産の購入コストが正確に反映されます。

なお、先方が負担する送料を一時的に当社が立て替えて支払った場合の仕訳については、別途「先方負担の送料を立替払いした時の仕訳と勘定科目」を参照してください。

 

具体例

例題1

得意先に200,000円の商品を掛けで販売し、商品を発送しました。この際、運送業者に1,000円の送料を現金で支払った(送料は当社が負担)。

 

借方 金額 貸方 金額
売掛金 200,000 売上 200,000
荷造運賃 1,000 現金 1,000

 

例題2

仕入先から100,000円の商品を掛けで仕入れ、商品を受け取りました。この際、送料として1,000円を現金で支払った(送料は当社が負担)。

 

借方 金額 貸方 金額
仕入 100,000 買掛金 100,000
現金 1,000

※ 仕入時に発生する運送料やその他の諸経費(「仕入諸掛費」)については、別途「仕入諸掛の会計処理|自社負担と取引先負担の仕訳と勘定科目の違い」を参照してください。

 

例題3

社内使用の事務用品30,000円を通信販売で購入し、送料1,000円を加えて現金で支払いました(送料は当社が負担)。

 

借方 金額 貸方 金額
消耗品 31,000 現金 31,000

※ 固定資産や備品を購入する際も同様に、送料を「機械」「備品」勘定に含めて処理します。固定資産購入時の諸経費については「有形固定資産の仕訳と勘定科目|取得価額に含める費用と含めない費用の違い」を参照してください。

 

まとめ

商品販売時や商品の仕入れ、固定資産・消耗品の購入に伴う送料の会計処理は、企業の経費や資産の計上に重要です。

販売時の送料は「荷造運賃」などの勘定科目で経費として記帳し、仕入れ時の送料は仕入原価に含めて「仕入」勘定で処理します。

固定資産や消耗品の購入時も同様に、送料は購入原価に含めて記帳します。これらの仕訳を正しく行うことで、コストを正確に反映させることができます。

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